金利の逆イールドカーブは本当に世界景気の後退をもたらすのか? 

No.1006

 金利の逆イールドカーブが金融市場を揺さぶっている。

 普通、期間の短いものより長いものの方が利率は高い。しかし今回、アメリカの国債で2年ものより10年ものの方が利回りが低くなった。過去の経験則では、これが景気減速の前兆であるというわけだ。「米ITバブルやリーマン・ショック前の00年や07年も逆イールドが起きた」(8/15/20:40/nikkei.com/)

 しかし「過去のデータによると逆イールドになってから平均18カ月程度後に景気が後退している」(nikkei前同)という。平均で1年と6ヵ月後だ。21年2月のことだ。なのになにを今から騒いでいるのか?

 史上最長となる11年目の景気拡大に入った米景気もいよいよダメか、というショックがあるのか。

 各国の金融緩和・低金利の状態で景気後退が起きたらもう打つ手がないだろう、という悲観論があるようだ。「01年や08~09年の景気後退局面ではFRBが5%前後利下げした」(nikkei前同)ということだが、いまはとてもそんなことはできない。

 日銀の長期金利は15時59分現在マイナス0.235%だ。これでも金融機関への副作用が取りざたされている。調子のいいときにはそれでも良かった。でもひとたび調子が悪くなったときは惨めだ、日銀・アベノミクスの崩壊が始まる。

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